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高松甚二郎

高松甚二郎



木曜金曜と2連休いただきました。

いつもは東京都板橋区立美術館に飾られている祖父の油彩。

12月24日までは群馬県館林美術館の特別展「時代に生き、時代を超える」で展示されているので行ってきました。

板橋区立美術館はなかなか濃ゆい作品が多いんです。

江戸時代の狩野派の作品しかり、戦前から戦後の芸術史の流れまでもが手に取るようにわかります。

土門拳さんに芥川沙織さんや俳優の寺田農さんの父、寺田政明さんの作品。

寺田さんの作品はさすがに多いですね。すごいです。

池袋から練馬にかけては芸術家が集まってモンパルナスなんていわれていた場所ですもんね。

戦争という国の体制の変化から芸術家にはかなり厳しい時代。もちろん祖父もしかり。

左の絵は、たしか24歳の時の作品。シュルレアリスム。髪の毛は祖父そのもの。

おそらく自分の中の現実の世界と非現実の狭間での行ったり来たりの混沌を描いているんだろう。

写真では伝わらないが、実際の油彩は迫力が凄いです。凄い勢いで画に引き込まれてしまう。

そして、無性に祖父に逢いたくてたまらなくなる。いつもそう。

小学4年生の時に他界したが、今でもずっと追いつづけています。

そもそも祖父と顔も容姿も瓜二つ。

年とった時の自分の顔がもうわかってしまっているという不思議な感じです。

そんな祖父の生のプロマイドをお財布にしまっていて、自分がいる感じ笑

芸術家はそもそもの視点がなんか違う。小さいながらひしひしと感じていました。

池袋の祖父の部屋のアコーディオンカーテンをあけるとそこは油絵の具の匂いがたちこめた別世界。

描きかけの絵がいくつかあり、日中に筆をとっているところは見たことないが、

朝起きると絵が全く違う色になっていたり。日中に構想を練るんでしょうね。

お時間があったら是非美術館に足を運んでみてください。

自分の普段垣間見ない思いがけない側面が見つかるかもしれませんよ!

アリゼにも何点か額装しています。



 

2018-11-23 22:17:24

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