当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)での治療を行なっております。
これがあると肉眼とは次元が違い、とてもよく見えるのです。
どれくらいかというと、テレビなどのモニター画面のドットが数えられるほどです。
歯科において拡大下での治療は非常に有意義なことで、よく見えることにより結果に大きな差がでます。
深く幅の狭い根の空洞などの細部まで鮮明に観察が可能なため、自分の技術を正確に効率良く発揮でき、治療精度の向上につなげていくことができます。
海外の専門医は使用が義務になっているほどです。
しかし、残念ながら日本での普及率は2%以下で、教育課程でもまだ履修科目にはありません。
私の治療にもなくてはならない存在で、これがなければ治療ができません。
根の治療などはこれがないと、細い根の管の中は見る事ができないのであてずっぽの治療になります。
例えるならヘッドライトを消して暗闇の山道を車で走るようなものです。
とても怖いですよね。これなしでの治療は私も怖いのです。
従来の治療では、修復物の不適合からくる虫歯の再発や歯周炎が問題になっており、結局は再治療を繰り返し、やがて抜歯の宣告を受ける事になります。
同じ事を繰り返すならそれは『治療』とはならないはず。
ならば、おのずと歯の保存性が高くなる治療が第一選択になるはずです。